名物ゆどうふ 清水順正
おかべ家 tofu restaurant Okabe-ya
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都ばなし

当店のお食事の際ににお使いいただくお箸の袋には、清水寺、祇園祭、子育て飴など知っているようで知らない京都にまつわる様々な伝説、歴史が書かれています。
その内容を「都ばなし」としてご紹介致します。

清水の舞台

ことわざ「清水の舞台から飛び降りる」の舞台とは、東山山麓清水寺本堂の舞台のことで、高さは十メートルを越えます。
歌舞伎、清玄桜姫は、清水寺の僧清玄が桜姫との恋に堕ちゆく姿を描いた狂言で、桜姫が清水の舞台から傘を開いて飛び降りる場面があり、その上演後、飛び降り事件が多発しました。
発願した時は高い所から飛び降りてみる。成就できる場合は無傷で、だめでも極楽往生できるとの観音信仰があり、自殺ではなく一発逆転の願を掛けて飛び降りたのです。
清水の御本尊は観音さんで、お誹え向けの舞台も目の前にあります。
江戸時代には四百人以上が飛び降りていますが、死者は二割に満たなかったそうです。

お稲荷さん

神社の数は八幡、稲荷、天神の順に多いそうで、その稲荷神社の総元締は、京都の伏見のお稲荷さんです。「いなり」は稲成で豊作の神であり、商人には商売繁盛の神となります。
ところで、狐とはどんな関係でしょう。
京大阪の方言では、狐はケツネで、ケツネうどんが正しい発音です。古語でケとは”食物”、ツとは“の”、ネとは“根元”の意味で、ケツネは“食物の根元”となります。また、古墳(塚)の洞穴に狐が住みつくことはよくあり、狐塚の地名は全国に分布します。稲荷の地にも数千の墳墓があります。古代の人が先祖を葬った洞穴に住む狐を、先祖の霊と考えたのはもっともで、食物の根元と同音の狐があいまって、狐は神の御使い、狐は豊作の神様と転化していったのです。

まるたけえびす

「丸竹夷二押御池姉三六角蛸錦四綾仏高松万五条…」これって知っていれば、貴方は京都通です。 判らない人には、六以外の数字が順番に出てくるのがヒントです。これは子供や地方から出てきた丁稚に、通りの名前を覚えさせるための童歌なのです。
丸は東西に通じる丸太町通りのことですが、これより北は御所にさえぐられ道が分断されており、歌は丸太町から始まっています。
京都の道は碁盤の目で、東西南北の二つの通り名を重ねて交差点名とします。「河原町四条上ル」とは、その交差点から北へ行った処です。南は下ル、東西は東入ル西入ルで、正確に目的地に行けます。町は北の方で高く北に行くことが上ルになります。

おけら詣り

京都の大晦日の夜は、祇園さん(八坂神社)にオケラ火を貰いに行きます。
神宮は暮の二十六日、桧にキリを立て浄化をもみだし、御神火として一年中絶やさず本殿にともします。
大晦日の夜、この火にあざみに似た薬草であるオケラを焚き、これを神前のオケラ灯篭に移します。人々は神前に詣で、オケラ灯篭から火縄に浄火を貰います。消えぬよう振り回しながら急いで家に持ち帰り、神棚の灯明に移します。
また、この火で煮た元旦の雑煮を食べると疫除けになると云われています。
大晦日の深夜、神社で焚かれる火は先祖霊の象徴です。オケラ火は先祖の霊で、新年の火は神聖なものでなければならないとする古い信仰に由来するものです。

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